イギリスの児童文学を原作に、米林宏昌監督の長編アニメーション映画「思い出のマーニー」。
しかし、主人公の杏奈は今までのジブリとは違い、少し異質なヒロインでした。
その杏奈に対し「クズだ」「性格悪い」「精神病では?」と言った感想を持つ人も多かったはず。
今回は、なぜ杏奈が性格が悪い・精神病だと言われてしまうのか、その理由について解説していきます!
思い出のマーニーの杏奈がクズで性格悪くて嫌いな理由は?
杏奈の過去が暗すぎる
#思い出のマーニー
【服装①杏奈】
パンフとかは見てないので間違っているかもしれないけれど、感じたことを綴る。
杏奈は寒色や暗い色の服を着ていることが多い。(紫は中間色か)
茶色い髪やきつく結んだ口元に合ってはいるけど、年齢からすると地味な印象を受ける。 pic.twitter.com/OlB2p91USC— 木崎 藍 (@mizun0g0t0shi) August 28, 2019
まず主人公である杏奈の設定が明らかに今までのジブリとは異なり、相当な闇を抱えています。
その原因となっているのが不幸すぎる彼女の過去、幼い時に両親を失い、血のつながった親の愛情をもらえずに育てられてきたこと。
その結果性格が歪み、序盤で杏奈は「自分自身のことが嫌いだ」と言っていました。
さらに、喘息で病弱というメンタル的な弱さだけでなく、身体的な弱さもあるという設定は主人公としてはかなりかわいそうな設定です。
また、杏奈は養育費という形でお金をもらっていた育ての母・頼子に対し、自分への愛情が本物ではないのでは?と不信感を持っていました。
杏奈が喘息の発作で倒れた時、頼子に対して「またお金かかっちゃったね」と嫌味を言っています。
これは頼子が養育費を受け取っていることに対し自分は気づいているということのアピールをしていたのでしょう。
また、北海道行の列車に乗るときも頼子に対し、「メェメェうるさいヤギみたい」と暴言を吐いています。
これ以外にも杏奈は様々な人に暴言を吐いています。
療養先の大岩夫妻に対しての暴言
昨日久しぶりに「思い出のマーニー」をしっかりみたんですけどね、
背景がどれも凄く素敵で心を鷲掴みにされてしまった。
調べてみるとやはり「思い出のマーニー」はかなり背景に力を入れているらしい特に療養先の大岩家の室内が実家あるある過ぎて懐かしい気持ちになってしまう。 pic.twitter.com/ENzaDMDusY
— Hatsu 似顔絵 (@Hatsu82023583) March 19, 2020
杏奈は、喘息持ちのため環境の良い海辺の家に住む大岩夫妻のもとで世話になります。
大岩夫妻は柔らかくとても控えめに言ってもいい人なのですが、大岩家に着くやいなや「他人ん家の匂いがする」と吐き捨てます。
普通の子であれば、「よろしくお願いします」と住まわせてもらえることに感謝をするのが一般的。
あからさまに嫌味を言うことはしないはずです。
近所に住む信子に対し「太っちょ豚!」
思い出のマーニーで一番不憫なキャラだよな。太っちょ豚って pic.twitter.com/PEnq7zDu7y
— ナ太郎(IQ3) (@sogokichi) September 11, 2017
近所に住む杏奈より一つ年上の女の子・信子。少しぽっちゃりとした体型です。
七夕祭りで杏奈が書いた短冊の中を覗き見した信子は、ふと杏奈の目が青いことに気づき「目が青くて綺麗」と言いました。
目が青いことにコンプレックスを抱いていた杏奈は、この信子の発言に対し激怒。
そして信子に対し「太っちょ豚!」と傷つけるような発言をします。
確かに!と私自身も少し思いましたが、こう言った暴言を吐くことで杏奈は性格が悪い、クズだと感じているようです。(私もクズかも知れません。。。)
思い出のマーニー観たけど、杏奈って結構なクズだよね。
— ヴァーチェ (@KENCO180110) October 9, 2015
思い出のマーニーの杏奈は精神病なのか?
そういえばこの作品は妻と娘が同じ病でまともに見れずテレビから離れてしまった
本当は一番見なければならないのだけれど#気管支喘息 #思い出のマーニー pic.twitter.com/viGSQbdMOw— mee (@ogawa_nisimachi) July 15, 2017
「思い出のマーニー」では杏奈の言動から、杏奈は精神病や自閉症なのでは?とも言われています。
そう思われる言動は次のようなものがあります。
・周りにうまく馴染めず心を閉ざしている
・人との接し方が苦手、極度の人見知り
・自己嫌悪がすごい、自分のことが嫌いすぎる
・突然暴言を吐く
・幻覚や妄想という症状
特に、「周りにうまく馴染めず心を閉ざしている」や「幻覚や妄想と言う症状」は統合失調症という精神疾患の症状と似ています。
また、杏奈を精神病として見せてしまう要因として、「杏奈の辛い過去」があります。
杏奈は幼い頃に両親を事故で亡くし、その後、世話をしてくれた祖母(マーニー)も老衰でなくしてしまいます。
その後、育ての親である頼子のもとに引き取られるわけですが、そういった過去の辛い出来事により、性格が歪み、精神的に病んでしまったと見えてしまいます。
幻想、幻覚が統合失調に、当てはまるかは正直、微妙だとは思いますが、マーニーは自分自身の記憶が生み出したものだと気づかないくらいリアリティを持った妄想でした。
まとめ
今回は、杏奈はクズで性格が悪いのか?また、精神病だったのかについて解説しました。
暴言や幻覚などから、性格が悪い・精神病だと判断されていたようです。
ただ、個人的な感想としては、杏奈は人付き合い、自己表現が苦手な子で素直になれない女だったのではないかなとも感じています。
杏奈は最初、性格に難ありでしたが、マーニーをはじめ、いろいろな人とと出会うことで自分自身のことや本当の家族のことを知っていきました。
そうすることで、後半では少しずつですが成長していきました。
終盤では不信感を抱いていた育ての母・頼子にもしっかりと自分の母だと言えるようにもなりましたし、信子に対し太っちょ豚といったことも謝罪しています。
この作品は傍目から見ればささいな成長ですが、経験している本人からすれば大きな挑戦、そんなことを丁寧に描いた作品なのではないかと思いました。
あなたはどう感じたでしょうか?コメントもいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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>>【思い出のマーニー】街や家のモデル・聖地はどこ?杏奈の実家の住所についても
>>思い出のマーニーの杏奈の目の色が青いのはハーフだから?生い立ちについても
コメント
この記事は頭の弱いライターだと自分で言っているも同然。
>>カナタさんコメントありがとうございます!
記事については文章が稚拙でしたでしょうか。
今後少しずつではありますが、改善していければと思いますので、
ぜひ、具体的にどういったところが頭の弱いライターと感じたのか教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします!