【おおかみこどもの雨と雪】花にモヤモヤやイライラする人多数?嫌いな訳についても

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2012年に公開された映画「おおかみこどもの雨と雪」

今作では、19歳の女子大学生が「おおかみおとこ」と出会い、その間に生まれた「おおかみこども」の”雨”と”雪”が成長して自立するまでの13年間を描いています。

劇中では、いつも穏やかで、子供たちに寄り添う優しい母親の花が登場します。

まさに子供からすると、理想的な母親そのものですよね。

しかしそんな花に対して、意外にも「モヤモヤする…」「イライラする!」という人もいるようです。

はたして、どういうところに対してそう思われてしまっているのでしょうか?

そこで今回は、映画「おおかみこどもの雨と雪」で母親の花に「モヤモヤ」や「イライラ」する理由について解説していきます!

【おおかみこどもの雨と雪】花にモヤモヤやイライラする人多数?

え?こんなことしても怒らないの?というような場面でも、常に微笑みを絶やさない穏やかな性格の花ですが、そんな彼女に対してモヤモヤ、イライラしてしまう人がいるのです。

それが意外にも多いことに最初は驚きましたが、調べていくうちに納得できてしまう理由がいくつか出てきました。

ここでは、そのおもな理由について書いていきますね。

雨への愛情の偏り

まずモヤモヤする理由としてあげられているのが、弟である『雨への愛情の偏り』です。

雨は傍から見ても姉の雪と比べて人間の生活に馴染めず、花や雪にかばわれているシーンなどもあり手がかかる子だな、という印象を受けます。

特に花は、雪と比べて雨にばかり愛情を注ぎすぎでは?と思う人が多かったようです。

草平を傷つけてしまった出来事から自分のおおかみである部分を恥じ、それを隠し抑え込もうとした雪。

それに対し、雨は姉や母に守られ、狐の先生から教えを受けて山でのびのびと育ちます

その結果、最終的に自ら選んだ道を生きる…というラストからも、どこか釈然としないものがありますよね。

中には、作品として「雪はいてもいなくても完結してしまう」と思っている人もいるようです。

実際には雪は人間として生きることを選んでいるので、おおかみとしての道を選ぶ雨との対比として必要ですから、それについては少し言い過ぎな気もします。

それとは別で、たしかに雪とは対照的に花が雨に対して怒ったり、学校に行くように強く言い聞かせたりしていなかったことから、甘やかしていると思われても仕方がないですね。

嫌な見方をするなら、同性である娘よりも、愛した夫に似た異性の息子の方が、弟であることも含めてつい可愛く思えてしまうのかもしれません。

また、おおかみこどもという特殊な個性を意識するあまり、おおかみとしての素質が強い雨を尊重しすぎてしまった可能性もあります。

良く言えば穏やかで優しい花ですが、悪く言えば意志薄弱で八方美人ともとれますから、それがおざなりにされる雪のことを考えると良くない方向で働いていると感じる人が多いのだと考えられます。

雨を人間として育てることをすぐに諦める

それにしても、花はなぜ雨を人間として育てることをすんなり諦めてしまったのでしょうか?

母として、子供にはのびのび育ってほしかったから?

もしくは、狼として生きることを否定するのは、夫を否定することになるから?

色々と理由は考えられますが、そうだとしてもすっきりしない!という方は多いのではないでしょうか。

ネット上では、花に対して「受動的すぎて気持ち悪い」という意見や、その他の登場人物に関しても「独善的で視野が狭い」などの厳しめの意見を持つ人が多いようです。

とあるレビューサイトで、「年齢や性別、経験によってこの映画の感想は変わる」というコメントがあったことからも、おそらく実際妊娠出産や子育ての経験があるかないかでも、花の行動に対する感じ方は変わるのでしょう。

それにしても、未成年の幼い我が子が自分の元からいなくなることを受け入れられる親はなかなかいないですよね。

様々な苦難を乗り越え、受け入れる花の寛大さと器の大きさについては、本当に尊敬に値するとしみじみ思います。

【おおかみこどもの雨と雪】その他の理解できない点や違和感とは?

ここまで花に対するモヤモヤ、イライラの理由をまとめましたが、その他にも理解できない点や違和感があるようです。

雪の同級生である草平の母親が毒親すぎる…という意見があります。

この母親といえば、草平が怪我をしたときに怒るシーンはなかなかの迫力がありましたよね。

ここだけ見ると、我が子を心配する良い母親のようにも思えます。

さらに、山の主がなぜ狐からおおかみに?という違和感を感じる人もいます。

そもそも狐とおおかみが群れるというのも謎ですよね。

ここからは、これらについて詳しく解説していきます。

草平の親が毒親感がひどい

草平の母親は、個人的にはかなり強烈な女性という印象です。

田舎に引っ越してきてからもバリバリ働きながら草平を育てていた草平の母親は、同じシングルマザーでも穏やかな性格でオーガニックな生活をする花との対比もあって、自立心が強くまた気も強いキャラクターだと受け取られるでしょう。

しかし、母親としての彼女はあまり良いとは言えないようです。

まず初登場のシーンでは、草平が怪我をしたことに対してかなりの熱量で激怒していましたが、これに対して「子供が大事ですよアピール」と感じた人もいるようです。

それなりに血が出るほどの怪我なので、子供同士の喧嘩だからで済ませることが難しいことは理解できますが、そこまで責め立てなくてもいいのにと思ってしまいますよね。

それに対して草平自身が雪をかばったことは、その頃から草平の優しい人間性が垣間見えた瞬間でもありました。

さらに終盤で草平が雪と学校に取り残される場面で、新しい男性との間に子供が出来た母親が草平に「いらない」と言ったと語っていました。

これはまさしく毒親と言っても差し支えないことですよね。

離婚した前の夫と何があったとしても、さして悪いことをしてもいない実の子に対してひどいことを言うのは親としても人としても間違いです。

ある意味では自己犠牲の精神が強い花と比べて、利己的で人間らしいとも言えますが、一人で生きていくと決心した草平の内心を思うと不憫すぎます。

中学でおそらく雪と同じく寮生活をしているであろう草平ですが、そのまま母親を反面教師にして優しく強い人間に育ってほしいですよね。

森の主は狼に代わっていいの?

先生の代わりが必要だと言って主として生きることにした雨ですが、そもそも狐とおおかみでは種族が違いますよね。

本来の自然界では狐もおおかみも肉食性が強い動物ですから、この組み合わせで群れて行動するとは考えられません。

しかも、雨のように人間にも変化できるおおかみとなれば余計にでしょう。

それにも関わらず、なぜか狐の先生は雨に山での様々なことを教えます。

まるで、雨を自らの後継者として育てているようにも思えました。

これらから考察すると、先生からすれば主として必要なものは種族や血統などではなく、統べる者としての素養だったのかもしれません。

おおかみこどもである雨を受け入れたところから、先生もやはり普通の狐とは一線を画す存在だったからこそ、主として君臨していたと考えられます。

まとめ

ここまで、おおかみこどもの雨と雪にまつわる様々な違和感について書きましたが、いかがでしたか?

花の雨に対する愛情の偏りや、雨が離れていくことを受け入れる姿勢については、見る人の価値観や経験によってかなり大きく評価が分かれると思います。

また、そんな花とは対照的な草平の母親の毒親加減は、おそらく誰が見ても納得はできませんよね。

森の主がおおかみになることについての違和感については、あくまでフィクションですからある程度ご都合主義的な側面はあると思いますが、先生が雨の素質を見出したことで、後継として認められたと考えれば納得もできるのではないでしょうか。

肯定的なものであれ、批判的なものであれ、いろいろな感想や意見を知ったあとで作品を観なおすと、また違った楽しみ方が出来そうですよね。

私は登場人物に感情移入してしまうことが多いので、客観的な感想を聞くとなるほど、そういう見方もあるのか!とびっくりしてしまいますが、それを意識してみると同じ作品の同じシーンでも少し違う意味が読み取れることがあるので、とても面白いです。

ぜひほかの考察記事も読んでみてくださいね。

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